LOU ZHENGGANG

婁正綱(ろうせいこう) Lou Zhenggang
書画家。1966年、中国黒竜江省に生まれる。3歳から父、婁徳平に書画を学び、12歳で中国政府から「智力超常児童(優れた知能を持つ子どもを意味する)」と認定され、70‐80年代の中国書画界の奇跡と言われる。20歳で来日、27歳で渡米し、長期にわたり国際芸術の舞台で活躍。中国、日本、米国などで27回の個展と3回の巡回展を開催し成功をおさめる。絶え間ない自己鍛錬、表現力の高い材料の探求と類まれな書画技術、独特の美学的見解と深い人文的素養により、「生命と愛」「日月同輝」「心」「和合」「生生」「自然」などのシリーズ作品を発表。その創作は水墨を媒介に、「宇宙」を想像空間とし「愛」を創作のインスピレーションに、現代的・個性的な抽象を創造、中国伝統絵画と現代芸術観念の結合を体現したといわれている。

近年は伊豆にアトリエを構え、カンヴァスにアクリル絵具による抽象絵画「Untitled」シリーズを発表するなど、新しい絵画芸術の世界を展開。2023年に東京・アーティゾン美術館で開催された「ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開 セザンヌ、フォーヴィスム、キュビスムから現代へ」に同シリーズの出展を果たし、欧米のサザビーズ 、クリスティーズなどの一流オークションのプライベートセールでも取引されるなど、書や絵画の枠を超えた独自の芸術性が高く評価されている。
中国国家博物館、LACMAなどの重要美術館やロックフェラー家第3代当デイヴィッド・ロックフェラーなどのパワーコレクターが作品を収蔵。2020年にフランスを代表するガラス工芸家、ルネ・ラリックによって設立されたクリスタルガラスメゾン、ラリック(LALIQUE)の現代アーティストとのコラボレーションシリーズで《Sun&Moon》と題した作品をパリ、ロンドン、チューリッヒ、ニューヨークで発表。.
近年の主な展覧会に、「婁正綱個展」(北京・今日美術館、2012年)、「婁正綱個展」(オマーン・ロイヤルオペラハウス、2016年)、「東日本大震災復興支援 未来絵PROJECT巡回展 『絵のちから』」(後援:中華人民共和国大使館。北野武、ダグ・ウェブとともに出展、兵庫県立美術館、2017年)、「婁正綱作品展-未夢-」(東京・GINZA SIX、2018年)、「ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開 セザンヌ、フォーヴィスム、キュビスムから現代へ」(アーティゾン美術館、2023年)等。著書に「こころ」「心のことば」(以上、世界文化社)、「こころの書『論語』」(講談社)等がある。

(写真下)婁正綱作品のコレクターでもあった、故 ロックフェラー家第3代当デイヴィッド・ロックフェラーと婁正綱 (写真左)婁正綱、(写真右)婁正綱作品のコレクターでもあった、故 ロックフェラー家第3代当デイヴィッド・ロックフェラーと婁正綱