RECOMMENDER

(左)婁正綱マネージャー 菊池武恭
(中央)シモン・デ・プリ(Simon de Pury)
(右)新畑泰秀
Photo:Yoshiaki Tsutsui

推薦人 公益財団法人石橋財団 アーティゾン美術館 学芸員/教育普及部長 新畑泰秀

横浜美術館学芸員、石橋財団ブリヂストン美術館学芸課長を経て、2019年より現職。専門はフランス近現代美術史。担当した主な展覧会に「開館10周年記念 セザンヌ展」(横浜美術館、1999)、「セザンヌ主義 父と呼ばれる画家への礼讃」(横浜美術館、2008)、「アンフォルメルとは何か?──20世紀フランス絵画の挑戦」(ブリヂストン美術館、2011)、「カイユボット展-都市の印象派」(ブリヂストン美術館、2013年)、「ウィレム・デ・クーニング展」(ブリヂストン美術館、2014)、「Steps Ahead」(アーティゾン美術館、2021年)、「ジャム・セッション 写真と絵画-セザンヌより 柴田敏雄と鈴木理策」(アーティゾン美術館、2021年)、「ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開 セザンヌ、フォーヴィスム、キュビスムから現代へ」(2023年、アーティゾン美術館)他。主な著書に『失楽園:風景表現の近代1870-1945』(共著、大修館書店、2004)、「ポール・セザンヌ」(『花美術館』Vol. 64、花美術館、2019)、『新古典主義美術の系譜』(共著、中央公論美術出版、2021)などがある。

アーティゾン美術館 学芸員/教育普及部長の新畑泰秀氏による寄稿文
「水滴石穿――婁正綱の近作絵画について」新畑 泰秀


推薦人 オークショニア、アートディーラー、キュレーター シモン・デ・プリ

オークションハウス・サザビーズのロンドン、モンテカルロ事務所を経て、母国スイスにジュネーブ支店を開設。1979年~1986年、ティッセン ボルネミッサ コレクション(スペイン・マドリード)のキュレーターを務める。

1986年、サザビーズ・スイス会長に、その後サザビーズ・ヨーロッパ会長、およびオークション主任に任命される。サザビーズを退社後、アート顧問会社および販売代理店を設立。2001年、同社はフィリップス オークションと合併(2001年~2012 年) し、会長、オークション主任を務める。2013年、個人顧問およびアート・コンサルタント会社を設立。その長年のキャリアを通じて伝説的なオークションや数々の展覧会のキュレーションを手がける。

モナコ公アルべール2世、ジョニー・デップ、エルトン・ジョンなどの著名人や赤十字国際委員会(ICRC)などのコレクションのアートアドバイザーとして活躍。現代アート界における主要人物と目される。「金の小槌を持つ男」(2010年BBCドキュメンタリー)「ワーク・オブ・アート:ネクスト・グレート・アーティスト」(2010年、2011年Bravo ネットワークのリアリティ シリーズ)等のテレビ番組、「エミリー・イン・パリス」(2020年アメリカ)、「アートのお値段」(2018年アメリカ)等の映画出演もある。

シモン・デ・プリ氏による、Gallery L(東京・広尾に4月に開設した婁正綱の作品のみによって構成された、AWATA COLLECTIONの展示スペース)オープンに寄せたスピーチ全文のご紹介